スーツを求めて

面接に着るスーツを新調しようと町へ出た。

大学院では発表や実習の日には仕方なくリクルートスーツを着ていたが、どうも年齢的にも体型的にも似合わない

と思っていた。とても気恥ずかしい気がしていた。

面接試験ではやはりあまりカジュアルではいけないし、リクルートスーツが無難なところだろう。

しかし、もうどう考えても自分には不釣合いだと思い、黒ではなくて、グレーか茶色あたりの色を探した。

膨大な数の黒いスーツがかかっている中で、色の少しでもついたものは数える程しかなかった。

少し大きめのサイズを試着してみるが、上着の前がとめられなかったり、ウエストが合わなかったり。。

「これより少し大きいのはないですか?」

「ああ、ないですねぇ。黒ならありますけどねぇ。こういったお色はあまり出ないもんですから。ここにあるだけですねぇ。」

「今まではこのサイズで入ってたのに、おかしいね。」

「そうですねぇ。だいたいにおいて、若い方向きに細身に絞ってあるんですよ。あちらにミセス向きのがありますよ。」

と連れて行ってくれたのが、丸襟や襟なしのミセススーツ。。

こういうのは家にある。。

何軒も見て回ったけれど、私に合うのはどこにもなかった。。

帰り際、スーパーで食料品を買ったが、買っている人がどんなものを着ているか、ずっと気になった。

見渡す限りにおいてはスーツを着ている人は先ずいなくて、セーターやカーディガン、大きめのダラーんとした

上着・・・

そう、今買い物している人って、主婦がほとんどだものね。

スーツなんかいらないか。。

しかもあの細身のが入りそうな人もいない感じ。。

でも若い人で太り気味の人はどうするんだろう?

若くなくても、太っていてもスーツ着ないといけない人もいるのに、サイズ揃えておいてほしいものだ。

これって差別ではないのかって思ってしまった。。

年とっていてもリクルートスーツ着て闊歩する人があちこちで見かけられるような日は来ないものなのかなぁ。。

いや、自分がおかしいんだろう、たぶん。。

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